畑に立つ理由~JA上伊那の青年農業者たち~
長野県では今、農業に取り組もうとする青年たちが増える傾向を見せている。青年たちの農業への関心が高まる中で、信州の、そして日本の農業の明日を担う青年農業者たちへの支援や育成は、今後さらに力を入れていくべき重要な課題でもある。
こうした中で、果樹や野菜など、畑作を中心に新規就農者の育成を目指し、JA上伊那が早くから推進してきた「農業インターン制度」が成果をあげ、「上伊那モデル」として全国的に注目されるまでになっている。上伊那地方は、県内でも若い農業者たちが元気に活躍している地域の一つで、後継者や新規参入者たちが、それぞれに刺激し合いながら、それぞれの農業に取り組んでいる。
21日のNBS月曜スペシャルは、「畑に立つ理由~JA上伊那の青年農業者たち~」と題し、上伊那地域の若い花栽培農家やインターン研修生、卒業生の取り組み、またそれを支援するJA上伊那の活動を紹介し、青年たちの農業にかける思いを伝える。
長野県の調査では、平成20年度までの5年平均で147人だった40歳未満の自営農業就農者数は、平成21年度には、178人となっている。農業後継者のUターン就農や農業以外の職業から農業に取り組もうとする人が増えているのが特徴だ。
1995年にスタートしたJA上伊那の「農業インターン制度」の目的は、畑作の中核農家を育てること。研修の期間は、品目によって1~3年で、野菜は、JAの農業生産法人「JA菜園」で、果樹は、管内の専業農家から指導を受ける。研修生には、技術指導に加え、期間中の生活費(月約13万円)も支給する。また、研修生には、基盤となる農地がないため、JAが規模を縮小している農家を仲介し、そこで生まれた農地を活用している。受け入れの条件は、研修修了後に組合員となり、管内市町村の住民となることで、事前の審査も厳しく、修了後には10年以上農業を継続できないと、支給した手当の返還を求める。
こうした厳しい条件を乗り越え、研修を積んだ若者たちの意気込みは本物で、これまでに研修を終えた46人が就農し、果実や野菜、花などの生産に当たっている。
研修はまた、専業農家の後継者たちの学習の場ともなっている。彼らはそれぞれが、現在の、そして未来の農業を担う意欲にあふれた若者たちだ。
JA上伊那でとりわけ活発に活動しているのが花を栽培する農家の青年たち。生産部会の中に青年部をつくり、お互いに交流を重ね、情報を交換しながら切磋琢磨しあって、地域の花の栽培を盛り上げている。
番組は、JA上伊那で花栽培に情熱を燃やす青年たちの姿を中心に「農業インターン制度」で学ぶ若者や卒業後に就農した青年農家の姿を柱に、支援するJAや県の活動を紹介、青年の農家の取り組みや思いを描き、信州農業の未来を展望する。
2月21日(月)夜7:00~7:54放送