「次の世代へ~長野松代総合病院と研修医たち~」
医師不足による地域の医療崩壊が、全国的な社会問題となる中で、長野県内には、様々な取り組みによって、逆に、医療を充実させている病院がある。長野県厚生連長野松代総合病院もその一つだ。3月8日のNBS月曜スペシャルは、「次の世代へ~長野松代総合病院と研修医たち~」と題し、秋月章院長を先頭に、臨床と教育の双方に力を注ぎ、大きな実績を上げているこの病院の取り組みと、ここでの研修を通して、次代の医療を担おうと努力する、若き研修医たちの姿を紹介する。
長野市松代町にある長野松代総合病院は、1952年に創立された。現在、病床数365、23診療科を数え、3年前に開設した分院、附属若穂病院と共に長野市南部の基幹病院として、地域の様々な医療ニーズを担っている。また、今年度の医師数は、およそ60人で、医師臨床研修制度が導入された5年前に比べ、20人の増員を実現してきた。
地方の医師不足といわれる現在の状況の背景には、臨床研修制度がある。この制度は、幅広い分野における基本的臨床能力を習得することを目的として、新人医師に、内科・外科・救急部門など様々な臨床分野で2年間の研修を義務づけたものだが、それまで大学病院などに限られていた研修が一般の病院でもできるようになり、都市部の大病院での研修を選ぶ新人医師が増えることになった。その結果、大学病院の医師が減り、それを補うために、地域の病院に派遣していた医師の多くを引きあげたこともあり、地方の医師不足が深刻化することになったとも言われている。しかし、長野松代総合病院では、制度の施行当初から研修医の獲得に積極的に取り組み、様々な環境を整備しながら、結果として医師の数を増やしてきた。初期研修医と呼ばれる、医師になって1年目、2年目の若い医師は、今年度11人に上る。長野松代総合病院には、病院全体の実力向上を狙いに、22年前から年に一度、医師や看護師、薬剤師、事務職員らが毎年、それぞれの研究成果を発表する院内学会を開催するなど、古くから教育を重視する姿勢があり、そうした積み重ねも、若い医師にとって魅力になっている。
研修医たちは、2年間をかけて、様々な診療科を回りながら、先輩医師の指導の下、病棟での業務や手術の助手、週に一度は担当する当直(1年目の医師は副直)、外来診療など、医師としての基本的なスキルを磨き、それぞれの将来の方向性を見いだしていく。日々勉強を欠かさない姿勢を支えるのは、「人の命を救いたい」「社会に貢献できる医師でありたい」という強い思いだ。番組では、長野松代総合病院で働く研修医たちに密着、先輩医師の姿勢や技術を学ぶ姿や院内学会での発表に向けた努力を追った。

また、秋月院長をリーダーに、全国的にも知られる実績をあげている整形外科の人工関節手術や、医師獲得に向けた様々な取り組みなども取材、医療をめぐる厳しい社会環境の中で、地域の医療に貢献しようとする長野松代総合病院の活動を伝える。
3月8日(月)夜7:00~7:54放送