「笑顔の理由 ~小谷村伊折の人々~」

「百姓仕事はわいわい楽しくやったほうがいいで」と話すのは伊折農業生産組合の藤原信夫組合長67歳。
藤原さんをはじめ、小谷村伊折集落のお年寄りは笑顔が絶えない。山間地の集落では今、荒廃農地の解消が課題になっている。
藤原さんが住む伊折もかつての田畑が荒れたまま放置されていた。

土木・建設の現場を退き、時間ができた藤原さんは「もったいない」と一人、重機を使って農地を整備。さらに住民みんなで農業をしようと2005年、藤原さんの呼びかけで12戸30人余りの集落に農業生産組合が設立された。
組合員の主力は60~70代のおばあちゃんたち。そのまとまりの良さで組合活動は軌道に乗ったが、住民の高齢化でいつまで維持できるかは誰にもわからない。
組合どころか集落自体の将来を危ぶむ声もある。

藤原さん自身も心臓病を患い、以前ほど体の自由は利かなくなっている。しかし「今年も無理せずボツボツやる」と藤原さんに気負いはない。
他の組合員も気持ちは同じだ。
過疎と高齢化の波が押し寄せる山間地の集落で、生きがいを感じながら、力を寄せ合って生きる高齢者たちの1年を追った。
5月18日(月)夜7:00~7:54放送