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104歳「夢のよう」人生初の写真展 地区の夫婦50組撮影 肩を寄せ合い、満面の笑み「懐かしい」

長野県中野市の104歳の男性が人生初の写真展を開いています。2000年頃に地域の夫婦50組を撮影した写真が飾られていて、初日のきょう(5月8日)は被写体となった80代の夫婦も訪れ当時を懐かしみました。

肩を寄せ合う夫婦。こちらの夫婦は笑顔が印象的です。

中野市田上のカフェギャラリーできょうから写真展「我が村のご夫婦」が開かれています。

「懐かしいね~」

撮影したのは清水伸三郎さん。1920年、大正生まれの104歳です。

果樹農家で写真が趣味だった清水さん。80歳の頃、親しい地区の夫婦50組の写真を3年間かけて撮影しました。

写真撮影 清水伸三郎さん(104):
「行くとこ行くとこで『寄れ寄れ』と寄ってお茶飲んで、村中の話をして、今になると懐かしい、その時分が」

3年前に妻を先に亡くし、現在は趣味の写真もやめています。

今回、清水さんが元気なうちに写真を多くの人に見てもうおうと、家族らが人生初の写真展を企画しました。

被写体となった夫婦も訪れました。三井芳郎さん(88)、妻のすみ子さん(84)です。

撮影した2000年頃は地区で唯一の理容室を二人で営んでいました。今は理容室を閉じ地区を離れて暮らしています。

三井すみ子さん(84):
「みんな来ていただいた。お客さんだから懐かしい。これがなければ昔のこと、思い出さないもんね」

写真の中で満面の笑みを浮かべるこちらの2人は、市村邦彦さん(80)、なつよさん(79)夫婦です。

市村邦彦さん(80):
「本当に感謝してる、撮ってもらってあって」

市村なつよさん(79):
「私らもキノコ始めちゃったの。そしたら借金のどえらい山で、寝ないで稼ぎまくってるときに、伸三郎さんがこういうこと思いついて、そのときは『えらいこと、恥ずかしい』と思ったけど、今になればいい思い出」

写真の中にはすでに亡くなっている人もいて、清水さんも訪れた人も当時を懐かしんでいました。

作品は写真展終了後、本人や家族に贈る予定です。

清水伸三郎さん(104):
「写真展をやっていただくなんて夢のようです。104歳は半端でいけないから105歳まであと1年半もてばいいと思う」

写真展は入場無料で5月12日まで開かれています。

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長野放送ニュース

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